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こどもの熱中症対策

こんにちは!ウォルタースポーツクラブ向家です。
今日は梅雨も明けて、暑い日が続く中多くの県で熱中症アラートが発令されている今だからこそ知っておきたい、「こどもの熱中症対策」について書いていきたいと思います!


目次

【そもそも熱中症とは?】

3つの総称が熱中症

そもそも耳にする熱中症。実は総称であることご存知でしたか?

熱痙攣、熱疲労、熱射病の3つを一般的に「熱中症」と呼んでいます。細かく分類とこの3つに分けられるんですね。

熱痙攣

身体の塩分が不足し、筋肉に痙攣が起きることです。こどもが筋肉痛を訴えてきたり、ぶつけたりしていないのに身体の痛みを訴えてきたら要注意です。

熱疲労

活動中に体内の水分量が減少して、脈が速く、浅くなり血圧が低下。めまいや吐き気、顔面蒼白(いわゆる顔が青白くなる状態)などの症状が起こります。熱疲労は「熱が上がらない」ことが特徴の1つです。

熱失神

皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳への血流が悪くなることにより起こります。

一時的な失神やめまい、顔面蒼白などが症状としてあらわれます。

熱射病

発汗機能が低下し、体温が上昇。筋組織や体内の重要な臓器に異常が起こることが多いと言われています。放っておくと後遺症が残るような致命的なものになる可能性も。。

【人と水の関係】

もう少し詳しくしていきましょう!

人間は大部分が水分で構成されていることはみなさんご存知だと思います。

この水は、血液中であったり、細胞の中の水身体の至る所に分布していて、食べたものの栄養素を身体の末端まで運搬したり、老廃物を身体の末端から集めて体外に排出する役割を担っています!

あまり意識はいませんが、重要な役割を毎日行なってくれていますね!

水分がなくなると、、、?

人の身体から水分がなくなると以下のような症状が出てきます。

自分の体重の
2%の水分量を失う → 強い口渇
3%の水分量を失う → 血液の濃縮 (脈が速く浅くなる)
4%の水分量を失う → 運動抑制 (運動機能に異変が起こる)
5%の水分量を失う → 水を飲まないと耐えられない

5%にもなれば点滴など早急に水分補給をしないと命の危険も!

そもそも、成人の場合は普段何もしなくても不汗蒸泄(フカンジョウセツ)により1日約1Lの水分が汗をかかなくても皮膚などから出ていっています。そこで運動をすることで汗をかき水分は失われます。さらに夏の暑さも加わるとどれだけ水分が体内から失われるか。。

上記の症状が出る前の水分補給がどれだけ大事になるかお分かりになったと思います。

【熱中症の予防と治療】

ここまで話をしてきた症状にならないためにも、最低限の知識は必要です。いつ自分が、そしてこどもがなるかもわかりません。ここでは熱中症にならないための予防と治療=対策についてお話ししていきたいと思います。

運動をする際の環境を把握

まずは、天気のチェックです!晴れなのか雨なのか?気温が何度まで上がるのか?などを把握しておくことは大切になります。

また、運動を行う場所の環境のチェックも!例えば日陰があるのか?水道の場所、屋内施設があるのか?など把握しておくことで何かあったときにすぐ対応できるでしょう。

日陰がない場合は簡易テントなど持っていくなどの対策がとれますし、水場が遠ければタンクなどに水を持っておくことなどもできます。

指導者の方はもちろん、保護者の方でもクラブの当番で帯同したりする方はぜひ環境の把握をお願いします!

あとは去年の夏もそうですが、コロナ禍によりマスクの問題があります。マスクしながらの活動は熱中症のリスクを上げますので、どうしても外さないという子以外は外しての活動が個人的にはすすめています。その際は、十分に様子を観察して早め早めの水分摂取を促しましょう。

十分な食事と水分摂取

予防として運動前に十分な食事と水分を補給する必要があります。
朝ごはんをしっかり食べてから練習に向かうことはとても大切なことです。最近では朝ごはんを食べていない子の話も耳にします。朝忙しくてなかなかしっかり食べられないなどの時は、栄養補給ゼリーやバナナなどでもかまいません。運動前には必ず摂取してもらいたいところです。

お水に関しては、一度にたくさんの水を飲むことは難しいので、練習や試合の1〜2時間前くらいから少しずつ飲んで調整しましよう!

この時飲み過ぎに注意です!競技中の動きが悪くなったり、こどもですと嘔吐してしまったりということも考えられます。年齢にもよりますが、可能であれば適切な量をコントロールしてあげましょう。

また、競技中の具体的な水分補給量に関しては、あくまで目安となりますがマラソンなどで400ml〜800mlと言われています。こちらも個人差がありますので、自分にとって適切な量というものを見極めていくことが大切になります!

ここで1つ方法として行われているのが、「のどの渇き」による自由飲水というものです。それにより、本人にとって適量の水分を補給できると言うことが研究報告されています。

よって、こちらで全て飲むタイミングなどをコントロールするのではなく、自分でいつでも水分摂取ができる練習環境(雰囲気)、水分摂取に関する教育をしていくことが大切であると言えます。

体調の確認

これは普段の生活を送る上でも大切なことですが、特に急に暑くなり思った以上に体力は奪われています。なので、日頃の体調のチェックとして、睡眠不足でないか、発熱がないか、下痢などの体調不良を起こしていないかなど確認してください。

そもそも体調が悪いのに運動をしても意味がありません。万全の状態でいつでも望めるようにしていきましょう!

【もし熱中症が疑われたら、、】

先ほどお話しした熱痙攣、熱失神、熱疲労、熱射病それぞれによって細かな対応は異なりますが、大きくは以下のように対応していきましょう!

・スポーツドリンクなどの飲料水を飲むこと。
・涼しいところで安静にすること。
・身体全体を冷やすこと。(特に首、脇の下、股関節)

以上のことを行い、医療機関に受診、治療をしてもらいましょう!

こどもの場合は、大人よりも発汗機能が発達しておらず、放熱する機能は劣っています。また、身長などが低い分地面からの照り返しによる暑さの影響も受けやすい状態です。

そう考えると、水分補給に関する教育はしながらも、やはり大人が観察して予防のための対応をしていくことは必要となるでしょう!

【まとめ】

熱中症に関していかがでしたでしょうか?
場所を問わず、誰にでも起こりうるものです。しっかりとした基礎知識を持っておくだけでいざというときに対応していけると思います。

当クラブでは、こどもたちに自分で摂取できるような環境にしていること、予備のスポーツドリンクを用意し、「塩飴」、「塩タブレット」で対応しています。また、運動する時間帯を夕方からにするなど、最も暑いと言われる時間を避けて活動しています。

室内といえどやはりかなりの暑さになりますので、注意しながら夏を乗り切りましょう!

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